東証商況プリントから見る株式市場の動向

こんにちは、株式投資に興味のある皆さん。今日は、東京証券取引所が毎日発行している「商況プリント」を使って、株式市場の動向を分析してみたいと思います。

商況プリントとは、東証で取引された全銘柄の値付け状況や騰落銘柄数、各種株価指数などをまとめた資料です。これを見れば、その日の市場全体の様子が一目でわかります。

では、最近の商況プリントから何が読み取れるでしょうか?私は以下の4つのトピックに注目しました。

    1. TOPIXが高値圏に
    1. 中小型株が活況
    1. 水産・農林業やパルプ・紙など循環物色セクターが強い
    1. 鉱業や繊維製品など景気敏感セクターが弱い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

  1. TOPIXが高値圏に

TOPIXとは、東証一部上場銘柄すべてを対象とした時価総額加重平均型の株価指数です。これは市場全体の動きを表す代表的な指標です。

最近のTOPIXは高値圏にあります。例えば、2023年3月15日(水)前場終了時点で1965.60ポイントとなりました。これは今年最高値であり、過去10年間でも2番目に高い水準です。

TOPIXが高くなっている理由は何でしょうか?私は以下のように考えます。

  • 国内外の景気回復期待
  • コロナ禍からのワクチン普及や経済再開への期待
  • 日本企業の収益力や財務状態の改善
  • 株主還元策やESG投資への注目

これらの要因が相まって、多くの投資家が日本株に買い意欲を示しています。ただし、TOPIXがこれ以上上昇するかどうかは不透明です。コロナ変異株やインフレ懸念など下落要因もあります。注意深く見守りましょう。

 

  1. 中小型株が活況

中小型株とは、時価総額流動性などで大型株よりも規模が小さい銘柄です。これらは大型株よりも成長性や割安さが期待されることもあります。

最近の中小型株は活況です。例えば、2023年3月15日(水)前場終了時点で中型株指数は2205.67ポイント、小型株指数は3561.61ポイントとなりました。これらは今年最高値であり、過去10年間でも最高水準です。

中小型株が活発になる理由は何でしょうか?私は以下のように考えます。

これらの要因が相まって、多くの投資家が中小型株に注目しています。ただし、中小型株は大型株よりも値動きが激しく、リスクも高いです。倒産や上場廃止などの可能性もあります。自分でしっかりと銘柄選びをしましょう。

 

  1. 水産・農林業やパルプ・紙など循環物色セクターが強い

循環物色セクターとは、市場の動向に応じて投資家の買い意欲が移り変わる業種です。これらは他の業種よりも値上がり率が高いこともあります。

最近の循環物色セクターは強いです。例えば、2023年3月15日(水)前場終了時点で水産・農林業指数は1310.86ポイント、パルプ・紙指数は1709.46ポイントとなりました。これらは今年最高値であり、過去10年間でも最高水準です。

 

循環物色セクターが強くなっている理由は何でしょうか?私は以下のように考えます。

  • コロナ禍からの需要回復期待
  • 中国や米国など海外市場への輸出拡大
  • 原材料価格や商品価格の上昇
  • 環境問題への対応力

これらの要因が相まって、多くの投資家が循環物色セクターに関心を持っています。ただし、循環物色セクターは市場全体に左右されやすく、下落時には大きく売られることもあります。タイミングを見極めましょう。

 

  1. 鉱業や繊維製品など景気敏感セクターが弱い

景気敏感セクターとは、景気動向に敏感に反応する業種です。これらは景気回復時には好調ですが、景気悪化時には不調です。

最近の景気敏感セクターは弱いです。例えば、2023年3月15日(水)前場終了時点で鉱業指数は1128.67ポイント、繊維製品指数は1080.05ポイントとなりました。これらは今年最安値であり、過去10年間でも低水準です。

景気敏感セクターが弱くなっている理由は何でしょうか?私は以下のように考えます。

  • コロナ禍の影響で需要減少
  • 中国や米国など海外市場への輸出制限
  • 原材料価格や商品価格の下落
  • 環境問題への対応費用

これらの要因が相まって、多くの投資家が景気敏感セクターから離れています。ただし、景気敏感セクターは市場全体に連動しており、上昇時には大きく買われることもあります。チャンスを逃さないようにしましょう。

 

以上が、2023年3月15日(水)前場終了時点での中小型株市況です。中小型株投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。次回もお楽しみに!